なによりも贅沢な時間

年に数回
砂浜で夕日を見て癒やされている。
ただ沈む太陽を見ているだけで贅沢な時間

こんな僅かな時間すら日常生活で確保するのが難しいから、余計に贅沢に感じられるのだろう。

よくよく考えてみると、海に沈む夕日を見れるってことは西海岸側でなければ成立しえないし、日本本土に当てはめると日本海側限定ということなので、太平洋沿岸に住んでいる多くの人たちにはそれ自体が貴重なことなのだな、と今になって気づく。

撮影地は渡嘉敷島の西海岸側。

夏の天気の良い日に夕日を見るには最高のスポットなのだけど、多少の藪をかき分ける必要があるので、人はまばら。

波音が静かに響き、爽やかな風に当たりながらぼんやりの眺めていると、沈む夕日に吸い込まれるように波音さえも聞こえなくなり静寂があたりを支配する。

空の色はどんどん変化していき
日が傾くにつれ、だんだん長くなっていった影は徐々に薄まり、最後は漆黒の闇に飲み込まれていく

ちょっと長く贅沢を満喫してしまったようだ。

iPhoneの明かりをで足元を照らしながら、真っ暗な藪をかき分けて現実の世界に戻る。
その足取りはこころなしか軽くなっている気がした。

撮影地:渡嘉敷村阿波連

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