なつかしいなぁ。
小学校の時、教科書ではじめてみた詩。
久しぶりに読んだよ。
谷川俊太郎の「生きる」
生きる
生きているということ
いま生きているということ
それはのどがかわくということ
木(こ)もれ陽がまぶしいということ
ふっと或るメロディを思い出すということ
くしゃみすること
あなたと手をつなぐこと
生きているということ
いま生きているということ
それはミニスカート
それはプラネタリウム
それはヨハン・シュトラウス
それはピカソ
それはアルプス
すべての美しいものに出会うということ
そして
かくされた悪を注意深くこばむこと
生きているということ
いま生きているということ
泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
自由ということ
生きているということ
いま生きているということ
いま遠くで犬が吠えるということ
いま地球が廻っているということ
いまどこかで産声(うぶごえ)があがるということ
いまどこかで兵士が傷つくということ
いまぶらんこがゆれているということ
いまいまが過ぎてゆくこと
生きているということ
いま生きているということ
鳥ははばたくということ
海はとどろくということ
かたつむりははうということ
人は愛するということ
あなたの手のぬくみ
いのちということ
子供のときの私はこの詩を読んで、どう思っていたのだろうか?
ただ、深く心の中に印象として残っているので、当時も、いたく感銘を受けただろう事は間違いない筈。
単純な言葉の組み合わせなのに、深すぎる生きるの意味。
年を重ねていって、分かった事、分からなかった事、分かってしまった事。
これから分かるかもしれない事、分からなかった方が良かった事。
忘れてしまった事、忘れられない事、忘れなくてはいけない事・・・。
さぁ、明日も仕事頑張るぞ・・・・!
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