工具を好きになり始めた時期に私のバイブルだった吉村誠也氏が書いた工具の本。
その本に掲載されていて、ずっと気になっていた工具。
フランスのFACOMのロッキングプライヤー
現行型ではなく、旧型の販売が終わっている旧型の507Aというタイプ
他のロッキングプライヤーが、みんな同じような見た目をしている中で、フランスの貴婦人と例えられることもあるくらい、実にエスプリの利いたデザインなのだ。
唯一無二
オリジナルデザイン
中古品を物色
現行品ではないので新品では入手不可能。
定期的に中古市場をチェックをしているのですが、ヤフオクでたまに出てくると競り上がってしまい、手に届かない価格に・・・
入手するチャンスを逸し続けていたのですが・・・
ある日
3,600円という格安出品をメルカリで発見!
一瞬目を疑った!!
ロッキングプライヤーで検索して引っかかってきたのだが
- タイトルにメーカー名記載なし
- 1枚目の写真にメーカーがわかるロゴなし
という状態!
出品者のその他の商品を見ると
リサイクル業者なのか工具に関しては実に素っ頓狂な値付けになっており、この工具の価値がわかってない様子。
ヤフオクとちがい競り上がる心配もないので
そっこーでポチっとな。
いやぁ運がよかった。
現物が届いた
そして本日現物が届いた。
写真では少し薄汚れていたけど、WD40をかけてさっと拭いたら状態は全然悪くない。
一般的なロッキングプライヤー(安物だけどよくあるピーターソンタイプ)
基本機能は一緒なんだけど、デザインが全然違う。
みてよ
このスリムで優雅なフォルム!
特徴的なのは口が4段階で開ける機構。
この部分が特許(BREVETE)なのだろうか
小さめサイズなのに、開き幅はめちゃくちゃ広い!
先にはネジザウルスっぽい縦溝もありました。
使い勝手が他のロッキングプライヤーと比べて素晴らしいかといえば、そんなことはなく
ロック解除のレバーがない事で、ロック解除の操作するのに力が必要で、全然スマートじゃない。
使用頻度が多い人にとっては苦痛でしかないだろう。
そういう理由で廃番になったのだろうか・・・
とはいっても、そういったマイナス面をすべて吹き飛ばしても余りある魅力的なデザイン。
見た目だけで欲しくなる工具もなかなかありません。
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