上から抜け!(エア抜きのコツ

昔から何度やった事だろう、ブレーキのエア抜き。

ちょっとしたエアなら、チャチャッと抜けるが、ホースやマスターを替えたり、キャリパーをオーバーホールしたりするとさあ大変(笑)

下手すると、延々一時間近くもエア抜き地獄につきあわされる事も多かった・・・・

でもあるとき、コツが分かったのだ!
(長文注意)

私が乗ってきたバイクは、殆どリザーバータンクが別体式のマスターシリンダーが付いていました。
(純正でそうじゃなくても、交換していたからね)

それがね、CBR600RRの純正は一体式だったのよ、一体式。バリバリのSSなのに、タンク一体式だと! なんじゃそりゃ・・・orz…

まだ、CBRのマスターが純正の時代
キャリパーピストンを清掃&揉み出しする時、誤ってピストンを抜いてしまって、、かなりの量のフールドが抜けてしまうという事件がありました。

思えば、その時が一体式マスターのブレーキを
一からエア抜きするのは初めてだったのでしょうね。

セオリー通り、タンクにフールドを満たし、ブレーキをニギニギした瞬間フールドが飛び散り、ガソリンタンクにベチャ!

一応こぼれないようにウエスを、巻いていたのにそれを飛び越えてはねちゃいました・・・。

ブレーキフールドは塗装を侵すんので、ちょっとしたパニックになりながら処理。

もう一度ウエスで厳重にカバーした上で、ブレーキレバーをニギニギすると、再び、フールドが勢いよくはねてくるのです!

なんでだろう。
初めての経験だったのですが(実際にタンク別対式だと、殆ど飛び散る事はない)

よーく観察して、

謎が解けました!

タンクの中をよく見ると、ブレーキレバーを操作するたびに、ブレーキ通路より泡が噴出、ゆっくりとレバーを操作すると飛び散る程ではないけど、「ボコっ」と言う感じで出てくる。

この泡、言うまでもなく空気である。エアである。

「なるほどね~、ココから抜けばいいんだ!」

当たり前ながら空気はフルードより軽いので、ブレーキ通路内の上の部分に集まってくる。

それを下から抜こうとしても、そりゃ抜けんわな。

今までの経験や知識から、実はそれも分かっていた。

だから、なかなかエアが抜けない時は、マスター側のバンジョーボルトを緩めたりして、そこからエアを抜いていた。

そんな理屈等、頭では十分理解しているつもりだったのだが、タンク一体式マスターのタンクから、飛び散るフールドを実際に見て、体感して初めて分かった。

なんて事はない。
飛び散らない位のゆっくりとしたスピードで、レバーを握る→リリース→握る→リリースを繰り返すだけで、どんどんマスター側から、気泡が抜けていくではないか!

なーんもテクニックは要らない
ただゆっくり、ゆっくり根気よくニギニギするだけ

それでエアの90%は抜けます。
レバーに手応えが出るまでひたすらゆっくり、根気よく。

それと、別体式の場合には

このホースにエアが溜まってしまうので、ココをニギニギしてやるとタンク内に気泡がでてきます。
(要するにココにいったんエアが溜まりクッションになるんで、別体式マスターでエア抜きする時は、フールドが飛び散らない)

その気泡がブレーキの通路分だけ出れば、理論的にはエア抜きは完了となる。

それをイメージしながら、
ひたすら
あせらず
ゆっくりとレバーを握り続ければ、勝利は近い!

レバーに手応えが出てきたらしめたもの。
後は、下側からキャリパー内のエアを抜いて、ブレーキレバー 一晩縛りで仕上げる。

「エアは、上から抜け! 出てくる気泡の分だけ、フールドは確実にブレーキ経路に満たされているはずだ!」

追記:今はこういう工具も安くなってるのね。コンプレッサーあったら楽ちんそうです

いうまでもありませんが、ブレーキは重要保安部品です。
整備に自身の無い方、作業に十分な工具などをお持ちでない方は、信頼できるお店に作業を任せましょう。

当サイトを真似をして作業し、発生した事故などには責任取れませんので悪しからず。

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